抵当権設定・金消契約 実務完全ガイド

抵当権設定・金銭消費貸借契約 実務ナビゲーター

①流れ ②書類 ③注意点 ④その他 本人確認書類ルール追加版

① 実務の全体スケジュール

1. 事前審査 & 書類準備(2週間前〜)

審査完了後、司法書士へ権利証を確認。双方の法人証明書および本人確認書類の写しを共有します。

2. 金消契約 & 登記書類への調印(当日)

【金消契約】 署名・捺印の上、規定額の収入印紙を貼付・消印。
【登記書類】 借主が「登記原因証明情報」「委任状」に実印を押印。

3. 融資実行 & 登記申請(即日)

銀行での着金を確認。司法書士が即日申請を行い、担保権の対抗要件を確保します。

4. 完了 & 返却(約1〜2ヶ月後

登記完了通知後、原本還付書類の回収等を経て、金融機関または司法書士から手元に返却されます。

借主 (登記義務者 / 債務者) 実印必須

🪪 本人確認書類(公的書類)

顔写真あり(免許・パスポート等) 1通
顔写真なし(保険証・年金手帳等) 2通

※住所・氏名・生年月日が記載されているものに限る

  • 金銭消費貸借契約書 (原本) 双方作成

    ※規定額の収入印紙貼付 & 消印

  • 登記原因証明情報 実印 押印

    抵当権設定の合意内容。義務者の実印が絶対。

  • 印鑑証明書 (3ヶ月以内)

    実印とセットで必須。法務局提出用。

  • 登記識別情報 または 登記済証

    権利証の原本。パスワードシールは剥がさず提示。

  • 代表者事項証明書 (法人の場合)

    3ヶ月以内の履歴事項全部証明書等。

  • 登記申請委任状 実印

    司法書士への代理権授与。実印押印。

貸主 (登記権利者 / 債権者) 認印可

  • 金銭消費貸借契約書 (控え) 双方作成

    ※規定額の収入印紙貼付 & 消印

  • 代表者事項証明書 (法人の場合)

    貸主側の法人証明書。借主分とセットで必要。

  • 登記申請委任状 認印可

    権利者側代表印(認印可)での捺印。

※貸主側も本人確認書類の提示を求められるのが一般的です。

③ 致命的ミスを防ぐ注意点

🔴 押印:義務者の「実印」

  • 登記原因証明情報および委任状は必ず実印です。
  • ・印影が鮮明でないと補正(やり直し)になります。
  • ・印鑑証明書の住所と現在の住民票が異なる場合、先に住所変更登記が必要です。

🟡 税務:収入印紙の貼付 & 消印

  • 金銭消費貸借契約書は第1号文書。印紙が必要です。
  • ・印紙を貼るだけでなく、消印(割り印)を忘れると、過怠税のリスクがあります。
  • ・電子契約の場合は原則不要ですが、紙の原本を作成する場合は必須です。

④ その他:法定費用概算

登録免許税 債権額 × 0.4%
印紙税 (5000万〜1億) 60,000円
印紙税 (1000万〜5000万) 20,000円

※別途、司法書士報酬等が発生します。

④ その他:重要事項

原本還付(げんぽんかんぷ)

印紙を貼付した契約書の原本は、法務局で手続きすることで完了後に回収可能です。必ず還付申請をしましょう。

2026年 住所変更登記義務化

登記簿の住所が古いままでは抵当権設定ができません。設定の前提として変更登記が必要になります。

本ガイドは実務情報の集約を目的としています。正確な要件は管轄法務局や金融機関の最新の指示に従ってください。

© 2026 Practical Legal Navigator V6